(14)シックデイ(体調をくずした時は)
 糖尿病の人が他の病気になって具合が悪いときのことをシックデイといいます。風邪をひいて熱を出したり,下痢をして食べられなくなったり吐き気,嘔吐など突然体調を崩すことがあります。このような場合は,血糖が乱れがちなため対応の仕方を知っておくことが大切です。対応が遅れたり誤った自己治療をすると,場合によって危険な状態になることがあります。まずは自分の体調や状態を知っておきましょう。

1.体調のチェックポイント

@水分・食事がきちんと,とれていますか?
Aどんな症状ですか?
B自己測定をしている方,血糖値はどうですか?普段との体調の違いを見つけましょう。

2.シックデイの時の対応法

●まずは原因となった病気の治療です。風邪ならば無理をせず休養をとるといったことですが原因となった病気を診断するために早いうちに診察を受けるのがよいでしょう。
●血糖コントロールが乱れがちになります。いつもより血糖自己測定の回数を多くしましょう。
●いつものインスリン注射,内服薬服用に不安がある時は勝手に止めず医師や看護婦に相談して下さい。特にインスリン注射をしている人は食べられないからといって中止してしまうのは危険です。
●食事を工夫して,できるだけふだんと同じくらいのカロリーを摂取し水分も多めにとるよう心がけましょう。
●外出時は糖尿病手帳,自己血糖測定器,ブドウ糖を携帯しましょう。

※大切なことは,早め早めの受診を心がけることです。

<その他>
 やむをえず市販の薬を購入する場合は糖尿病であることを申し出て購入してください。