(4)低血糖について
 低血糖とは、血液中の糖分が少なくなりすぎた状態をいいます。経口血糖降下剤の内服やインスリン注射をしていない人は、原則として低血糖にはなりません。
 低血糖の症状として《冷や汗、動悸、手足のふるえ、空腹感、脱力感》などがあります。さらに症状が進むと昏睡状態になることもあります。原因として、インスリン注射や経口血糖降下剤の量が多すぎたり、食事量の不足、食事時間の遅れ、運動量の多すぎる場合におこります。
 空腹時におこりやすく、甘い物を食べると急によくなるのが特徴です。


1.低血糖になったら

 自己血糖測定をしている人は、血糖を測定して下さい。
 血糖値が70mg/dl以下の場合や低血糖症状がある人はブドウ糖を飲みます。その後30分安静にしても血糖が上昇しないとか、症状がとれない時は、再度ブドウ糖を飲んでください。さらに、低血糖の状態が続く時は病院に連絡または受診しましょう。外出時は、必ず糖尿病手帳、ブドウ糖、自己血糖測定器(持っている人)を持ち歩き低血糖になったら速やかに対処します。


2.低血糖を予防するために

 食事は、1日の総カロリー量を守り、パランスよく、規則正しい時間にとりましょう。運動は、しすぎることなく食後に必要な運動量を守り、特にインスリン注射や経口血糖降下剤を使っている時は食前、あるいは薬の効果が強く出る時間帯を避け、インスリンについても自分専用のものを正しい時間に、正しい量で、正しい部位にしましょう。
 アルコ一ルは、血糖のコントロールを乱し、また低血糖をひきおこすこともあります。