ここは体重測定・採血・血圧を測る処置室です。
医師やスペシャリストNsからのオーダーに基づいて、
採血などの処置やルチンの計測などは、Nsではなく教
育を受けた助手が専門に行っており、スペシャリストNs
は指導に専念することができるようになっています。
 私たちが見学に言った時は爪切りや角質を
削ったりしていました。患者様のケアをする中
で アセスメントをしたり、アドバイスをしていま
した。
 驚いたのは 私たちの感覚の中ではこれ
は入院適応、と思われるようなアンプタ後の
足潰瘍も外来通で治療していたことです。こ
の写真の患者様は1か月に1回ここで治療を
受けているとのことでした。         
 T型専門のNsは主にCSIIポンプの指導を行います。
イギリスでは500人ほどしかポンプを使っていないそうで
す。ポンプの導入も全て外来で行われ、2時間のトレー
ニングを2回行います。1日目は生食で操作を練習し、2
日目は実際にインスリンを使用して行われます。導入
後のフォローは電話で随時行われ、24時間いつでも受
け持ちNsが対応できる体制になっています。ポンプの
使用がきちんと出来るようになり、血糖のコントロール
がついてきたら、生活指導を開始するそうです。ちなみ
にイギリスでは4回打ちの人がCSIIに変更する場合、現
行のインスリンを25%減量し、半分をベースに、半分を
パルスにして開始するそうでした。





Jenny O'Neill Diabetes Centre
病院の敷地内に 外来で糖尿病の患者様を診る
スペシャリストの施設が併設されていて、
そこの見学もしてきました。



↓ Jenny O'Neill Diabetes Centrenの待合室 ↓



待合室や壁のあちこちに 色々な情報が展示してあったり、掲示してありました。
部屋の壁などはピンクやオレンジなどの色使いがされていて、あまり病院っぽさを感じさせませんでした。
またセンターのスタッフも患者様に対してフレンドリーな感じで接していて、
診察する、指導する、という姿勢ではなく、お互いに話し合って治療を進めていく、という姿勢でしたので、
「診察・指導」と言わずにコンサルティングという言葉を使っているのが印象的でした。






Nurse Reception



 スペシャリストNsが患者様とコンサルティングをする個室です。
それほど広くはありませんが、勤務する7名のNsひとりひとりに
個別の部屋が与えられています。それぞれのNsがここで午前・午後
それぞれ7〜8人くらいの患者様のコンサルティングを行っています。
イギリスのNsはグレードがあって、ここのスペシャリストNsはかなり高いレベルの
Nsだとのことでした。診療所のプラクティスNsよりもずっとグレードが高いので、
ここのスペシャリストNsは薬の処方、インスリン注射の導入、
単位変更、検査の指示まで行うことが許されています。
ですからDrの診察前には必要な検査をオーダーしておいて、
診察までにデーターを揃えておく、という良い連携と信頼関係で
チームを組んでいるようでした。患者様のマネージメント
(処方や治療内容の変更、教育・指導など)の80%は
スペシャリストNsが行っているとの話でした。


  




クロポディストルーム
ここはフットケア専門の部屋で、クロポディストという足の専門治療師がケアを行っている部屋です。




        





↑ ここは靴を作るための専門の部屋です。
専門家が随時測定をして注文したり、靴の調整をして患者様に渡したりしています。
 日本ではオーダーメイドが主流ですが、イギリスでは足合併症の症状に合わせた
靴や補助具の種類が多いので、7割の人にはフィットする靴が既製品であるそうです。
この様な靴は約70〜120ポンド(日本円で14,000〜24,000円)ですが、
保険適応で国が負担しています。



↓ 針 治 療 ↓
Pain Care

このセンターにはスペシャリストNsの中にペインコントロールを専門としているNsがいます。
 最近はこの写真のように 針の治療も取り入れており、
これは彼女が針を研究して技術を習得して行い始めたそうで、
彼女は自分の針治療の診療所も持っているそうです。






CSII

  



Thank You!



これはセンターのスタッフの方々と撮った写真です。
Nsの方々に仕事は楽しいですか?と尋ねたところ、
「もちろん楽しいですよ」「エンジョイしています」と
笑顔で答えてくれたのが印象的でした。




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