台湾 海外研修報告   

 

2012/7/107/13

参加者:眼科医師 静川 紀子  病棟看護師 岡山 ちさ子、小倉 潤

 

 先月、7月10日〜13日の4日間、台湾研修へ行かせて頂きました。

 

台湾の人口は2.290万人。面積は日本の九州と同程度の大きさですが、台湾の方が、
九州よりも人口密度が高いです。

台湾北部は亜熱帯、南部は熱帯気候になっています。
台湾の夏は通常は、かなり蒸し暑く、
7月の平均最高気温は34度、湿度は80〜90%です。
私達が行った時も日中は38℃〜40℃と、かなり蒸し暑かったです。
 

 

世界の糖尿病人口は現在2.5 億人、とくに糖尿病人口の増加はアジアで顕著であり、2000 年の統計では、
世界の糖尿病の多い上位5カ国のうち4カ国がアジア圏内の国であり、日本は5位でした。

台湾でも例外ではなく現在8万9000人が2型糖尿病を発症していると言われているそうです。
肥満の数も多く小児肥満も社会問題となっているとの事でした。
肥満予防や糖尿病発症リスクを減らすために国を挙げて教育プログラムを作成し指導にあたっているそうです。

今回私達が研修させて頂いた病院は台北から車で2時間程南へ下がった、彰化市にある
彰化キリスト教病院です。
台湾語ではツァンホアビンユエンと読みます。

創立は1896年。台湾全土に8施設を構え、国際医療認証機関に認証された病院で診療科は60科以上。
ベット数1600床・スタッフ数3000人・外来患者数が一日5000人 急診患者数が月8000人という
大きな病院でした。

そこで1日半の研修・見学をさせて頂きました。

 

彰化病院にはCDEの資格を持つスタッフが14名いましたが、CDE全員が外来での指導をメインとされていました。

台湾の病院では、糖尿病患者の血糖コントロールや教育の為に用意できるベッドはなく、
重篤な高血糖以外の入院はほぼないとのことでした。
ですから、糖尿病患者の指導はすべて外来で実施されています。
しかし定期通院は緊急の場合を除き3か月に1度と決められており患者と対面しての指導時間は
ごく限られています。
そのような状況でも患者サービスを向上させるために「e病院」という遠隔管理センターを設立されたそうです。

遠方に住んでいる人や指導を継続するために通信機器を使用し、療養生活指導や血糖管理をしています。
今回の研修では主に遠隔管理センターの紹介と現場を見学させていただきました。

  

  

パソコン画面よりログインすると自分の血糖値や血圧などが入力できるようになっています。
I
パットやスマートフォンからも血糖値のデーター管理ができるそうです。


 

今回,3泊4日という短い期間でしたが,非常に有意義に,充実した時間を過ごせました。
研修終了後に国立故宮博物館へ見学に行きました。

台湾の方たちは、親切で、食事が美味しく,歴史もあり,また行って見たい国になりました。
皆様もどうか機会がございましたら台湾へ旅行へ行ってみてはいかかでしょうか。