萬田院長の南アフリカ・ケープタウン萬遊記 
(国際糖尿病学会)


                

                             


121日から9日まで国際糖尿病学会(IDF)のため南アフリカ・ケープタウンへ行ってきました。日本(成田)からドイツ(フランクフルト)経由ケープタウンまで飛行機で24時間かかりました。ケープタウンに着いた第一印象は寒いなあーと感じました。アフリカですから到着前のイメージでは、暑く太陽がギラギラと思っていましたが、なんと飛行場に着いて天気は良かったんですが、寒さを感じました。そして、飛行場から市内へ向かうハイウエイの途中、車窓の両サイドにはべにや板やブリキの家が立ち並んでいたのにはびっくりしました。
後で聞きましたが、1991年にアパルトヘイトが撤廃された後も、このようなオールドタウンが今でも多数残っているとの事でした。更に市内に近づくとゴルフ場が何箇所か点在していました。さすがゲーリープレイヤーやアーニーエルスなどの有名なプロゴルファーを多く輩出している国だなーと思いました。
翌日はあいにく強風と雨になり、楽しみにしていた学会オプショナルツアーのテーブルマウンテンのケーブルカーが中止になり、市内観光では風と雨にあたり非常に寒い思いをしました。

月曜日からは毎日学会場に行き、シンポジウム、ポスター発表を聞いたり、各国の糖尿病学会事務局のブースや各メーカーの展示場を見て回りました。

 

      

       


学会発表ではアフリカは格差社会がどんどん拡まり、糖尿病が増え続けていること、エイズと糖尿病、アフリカでの糖尿病治療、合併症対策などがやっと取り組まれ始めているとのことでした。余談になりますが、南アフリカは世界で一番エイズが多く、特に子供のエイズが多い国だそうです。アフリカには子供のエイズが1300万人いるそうです。知っていましたか?
 

        

        


そのほか学会の合間をぬって、喜望峰、ワイナリーで有名なステレンボッシュ、アフリカペンギンの居るボルダーズ・ビーチ、別荘地で有名なキャンプス・ベイなど学会のオプショナルツアーで行ってきました。
 

        

         


最後にケープタウンの印象は、非常に貧富の差が大きく、やばそうな人が道路に何人も座っており、道を歩いていて危険な雰囲気がありました。実際に私に物乞いの人が寄ってきて、何か言っておりましたが無視して事なきを得ました。また、食べ物の匂いが強く、卵やハム、ソーセージ、肉は全く食べられるものではありませんでした。3年後にサッカーワールドカップが、ケープタウンで行われる事が決まっているとのことですが、それまでにはもう少しまともになってほしいなーと思いました。そんな思いをしながら飛行機に乗り、機内食を食べてほっとし、また24時間かけて日本に帰ってきました。