萬田院長のギリシャ・アテネ萬遊記   
(ヨーロッパ糖尿病学会)



           
                   
 
今年は9月9日より15日までヨーロッパ糖尿病学会(EASD)のため、ギリシャのアテネに行って参りました。成田を午前11時に出発し12時間飛行機に乗り、フランスのパリ郊外シャルル・ドゴール空港に着き、その後飛行機を乗り換えて3時間半かけてアテネに到着しました。ホテルに到着したのは夜中の1時頃になっておりました。札幌からの全飛行時間17時間かけて行って参りました。

           
 
まず、アテネに行って驚いたのは、天気が非常によく快晴で、聞くところによると1年365日のうち300日以上晴天が続くということでした。また、この時期気温は34度まで上昇しておりましたが、湿度が殆どなく風もなく全く暑さを感じませんでした。泊まったホテルはアテネ郊外の海岸線にあるリゾートホテルでした。このホテルはEASDの推薦ホテルの一番目に書いてあったホテルで、値段も素晴らしいですが、エーゲ海に溶け合った設備・景色・ロケーションなど最高のホテルでした。

         
         
 
9月12日月曜日より学会が開催されました。皆さんもご存知のように昨年アテネではオリンピックが開かれましたが、多くの日本選手が活躍したオリンピック施設でこのEASDは開催されました。また、エーゲ海クルージングで有名なピレウスいう港町の近くで、アテネの外れで相当な郊外でした。私のホテルからはアテネをはさんで反対側で、通うのにオリンピックの時にできたトラムという、三両編成の新しい路面電車で一時間ほどかけて通いました。オリンピック会場だけあって展示会場・学会場ともに非常に広く大きな施設で、昨年のミュンヘンで行われたEASD比べるとなにか参加者も多いような気がしました。中でも日本の武田薬品の薬アクトスについての治験発表会が一番目立っておりました。プロアクティブという治験で、心血管系イベント発症抑制効果を検討するというもので、会場は大盛況で立見席の聴衆が多くいました。

        
 
またアテネといえばエーゲ海に面した街で、エーゲ海というのは聞くところによると塩分が強く、深い海で、温かい海水とのことでした。不思議な事に日本の海と違い、波がまったくなく湖のように静かな海で、また潮の香りは全くしませんでした。なぜかというと塩分が強く、また岩場の海なので、海藻が育たなく潮の香りがしないようでした。
 
学会中、1日エーゲ海へのクルージングへ行って参りました。そこには3000以上の島々がありますが、クルージングではボロス島、イドラ島、エギナ島の3つに行って参りました。エギナ島にはアフェア神殿があり紀元前490年に建てられました。この神殿はアテネのパルテノン神殿やスニオン岬のポセイドン神殿より古い神殿で、この3つの神殿が正三角形になっているというのには驚きました。この島には特産品のピスタチオナッツが栽培されており、非常に美味しく食べたらやめられない味で、皆様にもおすすめします。     
 
ギリシャは毎日が快晴で気候が良くさわやかでのんびりしていて、日本に居るのと違って何もしなくても非常に幸せな気分になりました。景色は海が静かで風がなく暑くなく、古代ギリシャ文明の数々の遺跡を十分に楽しめました。また物価が安くあくせく働いている人がいなくみんなのんびりとしていました。街中はごみが多く汚いですが、犬や猫ものんびりして太っており、日本から行った私にとっては非常にゆったりとしたいい国だと思いました。久しぶりにゆっくりリラックスできました。今まで行った外国の中で一番お勧めの国でした。この世の天国に皆さんも是非行ってみてください。きっと感動します。