ドイツ・ベルリン萬遊記  

 

 

                                                                           

 

   

 

第48回欧州糖尿病学会(EASD)へ出席するため2012年10月2日から6日までの4日間ドイツの首都ベルリンへ行ってきました。
10月2日午前8時05分千歳発JL3040便で成田に行き、乗り換えてJL407便でフランクフルト経由してルフトハンザ196便で
ベルリンのホテルにやっとのこと午後10時にホテル・アドロン・ケンビンスキーの部屋に入ることができました。
時差を入れると21時間の旅でした首都ベルリン空港が意外に小さな飛行場で驚きました。
ボストンバックが出てくるベルトコンベアーは1レーンしか無く寂しく、ひとけも無く小雨が降っていたせいもあるかもしれませんが
寒くて暗い感じでした。
ホテルの部屋に入るやびっくりしたのは、あの有名なブランデンブルク門が部屋の窓から真っ正面に見られたことです。
古代ギリシャの神殿、パルテノンを真似た凱旋門でその門頭に戦車に乗った勝利の女神像がライトアップされ黄金に輝いていました。
その凱旋門の前がパリ広場で、記録映画で見ましたがヒトラーがドイツ軍の行進を見守っていた場所でした。
今はフランス大使館やアメリカ大使館が広場の周りに立ち並んでました。
10月3日はドイツ統一の記念日でこの広場は人で賑わっていました。

 

 

翌日10月3日朝から学会場のメッセ・ベルリンへ行きました。
ランゲルハンスやウィルヒョウといったドイツの医学者の名前が付けられた学会場が沢山あり、
シンポジウムや多くの発表がなされていました。
世界中から集まった参加者は、過去最大の約18000人だったそうで、今までのEASDの中で一番人が多いと思いました。
ポスター会場も多くの人が討論をしていましたし、展示会場も人で一杯になっていました。学会の発表やシンポジウムでは、
やはりインクレチン関連が多く、また当院でも治験をやったSGLT2の発表が多くされていました。
また、インスリン関連の新しい治療法・製剤も発表されていました。
これからもどんどん糖尿病治療は変わっていくなあと発表を聞いておりました。

 

 

                       

 

その夜の食事は、ドイツの家庭料理を出す古くからのレストランで食事をしました。
ドイツ料理は以前より評判はあまり期待できないと思っていましたが、
なかなか食べれる料理でビールともよく合いおいしかったです。
特に豚料理が自慢で「豚の足ナックル」が香ばしく焼かれており、
皮もパリパリで食べ応えのある料理でした。お薦めです。
また、ミートボールもおいしかったです。全ての料理には必ずジャガイモが皿に盛っており、
料理によって芋の種類も違っていました。さすがにドイツだなあと思いました。
ちなみにドイツ人はジャガイモからビタミンCを摂るんだそうです。

 

翌日は、ベルリン市内観光しました。東西ベルリン時代の痕跡が多く残っており、ベルリンの壁、
検問所(チャーリーポイント)、ホロコースト追悼碑、ドイツ国会議事堂などを見て回りました。
どれも重い雰囲気で特にベルリンの壁は3mの高さの壁がずうっと続いているのには驚きました。
観光旅行という雰囲気ではなく暗い気分になり辛いものでした。

 

                                

 

翌日はベルリンから車で2時間エルベ川を見ながらマイセンに途中寄ってドレスデンに行ってきました。
1945年の大空襲によって破壊された街は,ほぼ元通り修復されておりましたが、今なお焦げた後が至る所に残っていました。
次にミュンヘンに行きました。ちょうどオクトバーフェストが開かれており、毎年9月末から10月はじめまで16日間行われ世界中から
700万人がミュンヘンを訪れるそうです。
会場に行ってきましたが、溢れんばかりの人で皆さんバイエルン州の民族衣装を着て大声で歌いビールを飲んでいました。
ものすごく明るく元気でパワフルでした。同じドイツでもベルリンとは全く異なる雰囲気で圧倒されました。
泊まったホテルは、バイエリィッシャーホフで以前マイケルジャクソンがこのホテルに宿泊し、ベランダからファンに手を振って
挨拶した有名なホテルで、その前には今でも多くのマイケルジャクソンの死を悼んで、写真やろうそくが供えられていました。

 

                             

                             

                             

 

翌日はミュンヘンからアウトバーンを車で2時間走りノイシュヴアンシュタイン城に行ってきました。
デイズニーのシンデレラ城のモデルになった夢の城で、ルートヴィヒ2世とワーグナーの関係は有名です。
お城の全景を見るためマリエン橋まで山を登り写真に納めてきました。
帰りはミュンヘン空港からフランクフルト空港へ行き成田に帰ってきました。
4日間の短い学会旅行でしたが、初めてのベルリンは非常に印象に残る旅でした。

 

 

 

END