ポルトガル・リスボン萬遊記   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第47回ヨーロッパ糖尿病学会へ参加のため、2011年9月12日から17日の6日間ポルトガルの首都リスボンに行って来ました。
千歳発午前8時05分で成田に到着し約2時間の待ち時間後、午前11時45分発の飛行機に搭乗しロンドン(ヒースロー)へ約12時間35分かけて到着しました。
そして3時間半後に今後はリスボンまで2時間半飛行機に乗り、ホテル到着は12日午後12時近くでした。

非常に長い時間がかかり、ずいぶん遠い所まで来たものだと思いました。到着して感じたのは、予想に反して、夜だったせいか札幌と同じ気候だなあと思われるほど、やや寒い感じがしました。緯度的には、仙台と同じ程度の緯度ですが。ホテルの部屋に入って、窓を開けてみると夜空には満天の星が見えました。空気が透き通って乾燥しているのだなぁと思いました。
翌朝、日本と同じ時間、朝の6時に目覚めたんですが、まだ空は真っ暗で午前7時ごろになってやっと明るくなり日の出を拝めました。まだ9月はサマータイムで1時間早いせいだと思います。

早速、学会場へ行きました。会場はリスボン中心部から西に向かい車で20分程度の所で飛行場の近くでした。大きいフェイラインターナショナルコンベェンションセンターと円形の競技場で、既に多くの参加者が集まって行われていました。昨年のストックホルムとは違い、天候にも恵まれたせいか大勢の人が参加しているように思われました。会場内に入ってみると座席がほとんど満席で盛況な学会でした。

 

今回の学会も発表の内容の多くが、メタボに関した演題やインクレチン関連薬の講演が多いように思いました。
また、新しい治験薬の発表がありました。当院でも行われている治験フェーズ2,3の発表もありましたが、全く初めての治験の発表もありました。これから、まだまだ、糖尿病の治療薬は、新しいものが出てくるなあと感じました。

このことは、それだけ世界中に多くの糖尿病患者がいる事の裏返しではないでしょうか?展示会場に行ってみると、ここにも多くの参加者が集まっていました。SMBG、インスリンポンプ、CGM、インクレチン関連薬の展示が多く見られました。

 

 

日本からのメーカー展示は、アークレイが出展していました。昔と違い、メーカーのお土産、景品がずいぶん減ったなあと思いました。
また、例年の学会と違いリスボン学会は、黒人が多いと思いました。街中にも黒人が多くいました。
聞いたところによりますと、ジブラルタル海峡を渡って入ってくるんで、アフリカからは近いので、移民も多く結構行き来しているようです。

学会場を後にしてポルトガルの世界遺産に行って来ました。シントラの王宮やムーアの城跡へ行って来ました。ロカ岬はユーラシア大陸最西端で、訪れたことを記念する認定書をもらいました。サン・ロケ教会は、日本の戦国時代に8ヶ月かけて4人の日本少年がリスボンにやってきて1ヶ月滞在した教会だそうです。日本とポルトガルは昔から文化的交流があったとのことです。鉄砲伝来やフランシスコ・ザビエルなど。
また、夜は食事しながらファドを聴いて来ました。ファドは日本の演歌みたいなもので、哀愁があり歌とギターが大変すばらしかったです。

 

            

 

ポルトガルは、世界でもワインの有名な産地でワイナリーにも行って来ました。ポルトガルの人は、ワインを大変多く飲みます。
昼間から食事にはボトルを注文し飲んでいました。日本人の10倍以上ワインを飲んでいるとのことでした。
ここで新しい知った事ですが、ワイン瓶のコルクはポルトガルが世界一の産地で、樫の大木の厚くなった皮を剥ぎコルク栓を作るのだそうです。初めてコルク樫を見ました。

 

6日間毎日晴天に恵まれ、美味しいシーフード料理を食べワインを飲み、今回は幸せな気分になり大変満足な学会旅行でした。
来年は、ドイツのベルリンで開催されるとのことで、今から楽しみにしてリスボンを後にしました。

 

 

 

  END