診断装置

マルチスライスCTスキャン(全身用):東芝製 Asteion super4
CTスキャンとは、computed tomographyの略で体を輪切りにした状態で、臓器などの体の内部を診断する装置です。X線とコンピューターを使って画像を作っています。マルチスライスCTといって、通常のヘリカルCTより高い装置性能を持ち、連続的に撮影を行い短時間で撮影が終りり精密な検査が受けられます。一回の撮影範囲が長くなったことで、造影CT撮影によるASO(閉塞性下肢動脈硬化症)の検査もできるようになりました。ASOは糖尿病患者様に比較的多く見られる疾患です。血管の3次元による表示(立体表示)で下肢の動脈硬化の進行状態や閉塞部位がわかりやすく表示され、ASOの早期発見、予防に活躍する診断機器です。マルチスライスCTの撮影時間は、撮影する方法にもよりますが、脳CTで約1分、肺CTや腹部CTの肝臓から腎臓までの撮影の息どめ時間は約20秒の短さで検査が終了します。検査の方法としては、単純法と造影法がありますが、単純法は、造影剤を使わないで検査をする方法で通常の検査方法です。造影法とは、静脈より造影剤という薬剤を注射して行いより詳しく検査するために行う方法で、主に腫瘍が疑われる場合や腫瘍が良性か悪性腫瘍か判断する時に造影CTを行います。造影剤は非イオン性造影剤を使用します。副作用がある薬剤ですが、その頻度は極めて低く安全な薬剤です。画像は、デジタル画像で院内LANというネットワークを利用し、診察室や病棟などのパソコン画面から見ることができます。
CR装置(一般撮影/レントゲン撮影):富士フィルムメディカル製/FCR speedia CS
CR装置とは、computed radiographyの略で、X線とコンピューターを使って画像を作っています。画像はCTと同様に院内LANというネットワークを利用し、診察室や病棟などのパソコン画面から見ることができます。

画像のデータがデジタルであるため、電子保管することができます。もちろんX線フィルムにすることもできますし、パソコンからプリンタで紙に印刷することもできます。

DR装置(透視撮影):東芝メディカル製/winscope6000
DR装置とは、digital radiographyの略で、X線とコンピューターを使って画像を作っています。X線透視装置で胃・大腸のバリウム検査や造影剤を使った血管撮影、血管の手術などに使います。画像は、デジタル画像ですのでCRと同様に院内LANというネットワークを利用し、診察室や病棟などのパソコン画面から見ることができます。
骨密度測定装置:GE製DPX-BRAVO
骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。 閉経期以降の女性や高年齢の男性に多くみられますが、若い人でも栄養や運動不足、ステロイド剤などの影響でなることもあります。当院では最新鋭の骨密度測定装置を設置し診断を行なっております。この装置は、最も重篤な骨折が発生する腰椎部、大腿骨部の骨密度を直接計測可能な装置です。

超音波診断装置(エコー):GEメディカル製/LOGIQ7&LOGIQ400pro
超音波による画像診断を行う装置で、X線は使用しない画像検査装置です。超音波の送受信をおこなうプローブというものを見たい部分に当てて画像診断を行います。検査ができる部位は、肝臓、膵臓、胆嚢などの腹部領域と心臓、甲状腺、頸動脈や下肢動脈などの血管、リンパ節などの表在など殆んどの部位を見ることができます。最近では、超音波造影剤が開発されより詳しい検査も可能となっています。